椎名基樹氏の著書『オールナイトロング -私にとっての電気グルーヴのオールナイトニッポンとその時代-』を読みました。

中学二年でターンテーブルに触れた若者は一気にダンスミュージックにハマるのでした。
私にとって、電気グルーヴのオールナイトニッポンはまさに青春そのものでした。
きっかけは、中学校の同期で吹奏楽部でドラムをやっていた次郎。
「次郎の兄の太郎さんがHipHop好きで、家にドラムセットとDJセットがある」という、音楽好きにとっての「聖地」のような彼の家には、よく遊びに行かせてもらいました。
お母さんに怒られながらも、あそこで過ごした時間は本当に濃密でした。

中学2年か3年の頃、次郎に教えられて深夜まで起きてラジオを聴き、カセットテープに録音する日々。石野卓球さんがラジオで紹介する音源を求めて、翌日には自転車で渋谷のWAVEまで走り回りました。まあ、大抵置いていないんですけどね(笑)。

当時の名古屋のレコード店から、FAXか電話で注文してアナログ盤を取り寄せた記憶も蘇ります。
今でも手元に残っているユーロマスターズのアナログを見るたび、あの頃の熱い衝動を思い出します。

そんな私が初めてクラブへ足を運んだのも、まさにこのラジオの影響です。
確か中学3年生の時、次郎と一緒に六本木駅から歩いて向かった西麻布イエロー。
あの日のゲストDJはデイブ・エンジェルでした。
途中で眠くなった次郎がフロアで座り込み、見知らぬ人から白い錠剤を渡されて「クラブってこういう場所なのか!」と衝撃を受けたと思ったら、ただのフリスクだったというオチまで、今となっては笑える良い思い出です。

この本は、そんな時代を駆け抜けたリスナーたちには必読の一冊です。
特に田中フミヤさんのエピソードは非常に興味深く、当時のマルチな才能が改めて浮き彫りになっていました。

【読書メモ:心に留まった言葉と記憶】
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卓球さんのメッセージ: 最終回で残された「全てを疑え」という言葉。
そして「これからも曲がった根性を持ち続けましょう!」という言葉は、今も胸に刺さります。

著者の遊び場: 最初に行った代官山の「夜行虫」。
原宿「マスカレード」、新宿「リキッドルーム」、西麻布「イエロー」や「ジオイド」。特にジオイドは初期サイケデリックブームの聖地で、通称「ジオイダー」たちが集う場所だったそうです。

才能の交差点:
朝本浩文氏(UFOのプロデューサー、MUTE BEATS)が編曲を手掛けた『だっこしてチョ』。

一流アーティストとして既に活躍していた田中フミヤ氏のCGアニメや、ソフトバンクのCM(ビラピとキャメロン・ディアス)。

Loopaの星マークをデザインしたハルの存在など。
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時代を彩った音と記憶
あの深夜のラジオから繋がっている今の自分を再確認する、素晴らしい読書体験でした。
当時、深夜の電波にしがみついていたオジ様、オバ様は、ぜひ手に取ってみてください。

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